【取材日記】韓国記者は20人、韓国外交官はゼロ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.08.31 14:12
リビア首都トリポリのカルガレシ通りにある在リビア韓国大使館。29日午後(現地時間)、入り口は堅く閉められていた。玄関のベルを押してドアを叩いてみたが、応答はなかった。フランスのAFP通信がリビアのフランス大使館がまた開かれたというニュースを伝え、英国のBBC放送も自国外交官が次々とトリポリに復帰していると報じていたため、韓国の大使館も業務再開の準備作業が進められているものと思っていた。しかし期待は完全に外れた。大使館の建物には太極旗だけが揺れていた。トリポリの他の大使館はすでに市民軍の象徴だった赤・黒・緑の三色の旗をともに掲げているのとは対照的だった。
趙大植(チョ・デシク)大使を含む韓国大使館所属の外交官は全員、隣国チュニジア南部の休養地ジェルバ島にいた。「状況を注視している。安全上の問題がないと判断された場合、大使館の業務を再開する」というのが韓国外交部の立場だ。他国の外交官がリビア新政府との緊密な協力のために早くから‘国益外交’を繰り広げている時、韓国は少し離れた場所から眺めているのだ。