【社説】中国、韓国戦争の歪曲を正すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.30 12:01
香港で韓国戦争(1950-53)に中国が参戦する過程を明らかにしたデビッド・チュイ(徐沢栄、57)という歴史学者が先日、11年間の獄中生活を終えて釈放された。00年にチュイ博士に適用された容疑は、中国人民解放軍から入手した内部機密文書を公開したというものだ。しかし中国が60年も過ぎた韓国戦争関連文書を公開したという理由でチュイ博士を処罰した本当の理由は、北朝鮮と中国が主張する戦争の性格が実際とは違うことを立証したからだ。
チュイ博士は韓国戦争は金日成(キム・イルソン)の武力統一野心から始まったことを前提に中国が参戦する過程を詳細に明らかにした。毛沢東は当初、参戦をためらったが、スターリンの参戦圧力を受け、米国が韓国のために派兵しないと確信したから参戦したということだ。チュイ博士の考察は、韓国戦争が内戦の拡散だと主張する修正主義や李承晩(イ・スンマン)当時大統領の南侵誘導説のような一部の学者の主張を断固否定するものだ。これに先立ち1990年代初めにソ連の内部文書が発掘され、韓国戦争が金日成の南侵野心によって起きたことは十分に立証されている。