【社説】票を意識した開発が招いた牛眠山災難
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.29 11:28
中部地方を襲った暴雨の傷が痛ましい。中でも18人の命を奪い、大災難の根拠地となったソウル牛眠山(ウミョンサン)の土砂崩れは信じられないほどだ。土砂が山の麓のマンション3棟を巻き込んだほか、土砂に押し流された車が建物の中にまで入り込むなど、牛眠山一帯は惨状だ。ソウル江南(カンナム)の代表的な緑地である牛眠山のあちこちの斜面が崩れ、目を向けられない風景に変わってしまった。
牛眠山の災難は1時間当たり100ミリ前後の集中暴雨で発生した自然災害といえる。しかしどんぶり勘定式の人為的乱開発が被害を膨らませた面が大きいという点で、空のせいだけにすることはできない。すでに人災という声が強まっている理由だ。住民と土木専門家は牛眠山の土砂崩れの主要原因に生態公園化事業を指摘している。山の中腹付近に生態公園を造成し、登山路を拡張するという理由で山を削り、渓谷や水の流れを変えたために事故が発生したということだ。水路をふさいだのだからどこかで破裂するのは当然だ。