【社説】中国総参謀長の外交的非礼波紋
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.16 11:58
中国訪問中の韓国国防部長官に対して中国人民解放軍の陳炳徳総参謀長が述べた言葉が外交的な波紋を起こしている。陳炳徳総参謀長は一昨日、金寛鎮(キム・グァンジン)長官と会った席で、10分間ほど米国に対する猛非難を続けた。客を呼んでおいて客の友人を非難する格好で、外交的にありえない非礼だ。
陳総参謀長は金長官に対し「米国は他国にあれこれと言いながら他国の意見は聞かない」と米国を批判した。取材陣が見ているにもかかわらず、「米国は常に覇権主義に該当する行動や表現をする覇権主義の象徴」と糾弾した。米国の同盟国である韓国の立場を配慮したとすれば、公開の席で韓国の国防長官に遠慮なく話せる言葉ではない。しかも韓国の合同参謀議長に該当する総参謀長は国防長官よりも格が低い。傲慢さが感じられる。
陳総参謀長は「米国の人たちと討議する時はいろいろと難しさを感じる」とし「米国と同盟の韓国もそういう感じを受けるはず」という発言もした。あたかも韓国が米国の属国のような印象を与え、韓国と米国を切り離そうというにおいまで漂う。客の面前で客の友人を批判する自分の発言が、むしろ中国との対話を難しくするという事実を知らないのだろうか。米国に対して言う言葉があれば、米国に堂々と話せばよい。前日まで中国を訪問したマレン米統合参謀本部議長には何も言わず、韓国に米国に対する不満をぶつけるとはあきれてしまう。韓国を軽視し、懐柔しようという意図ではないのか疑わしい。