【コラム】北朝鮮のアニメーション競争力
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.09 13:05
北朝鮮にいたころ、アニメーション用の原図を描いていたというと多くの人が不思議がる。北朝鮮とアニメーションとは不似合いだというのだ。私が携わった平壌(ピョンヤン)の“4・26児童映画撮影所”は、北朝鮮を代表するアニメーション会社だ。創作チームが全部で11あり、スタッフは約1500人にのぼる。2チームだけが北朝鮮内の漫画を製作し、残り9チームは外国から受注したアニメーションを描く。主にフランスやイタリアが発注したものだ。4.26撮影所で描いた絵は注文国に納品され、セリフや背景音楽、音響作業を経たあと出来上がる。だから北朝鮮ではこれを合作漫画と呼んでいる。ここでアニメーションとして稼ぐ外貨は年間800万ドルほどだと理解している。4・26撮影所は海外に“SEK”という名で知られている。
これまで“SKE”は25~52部構成の漫画映画を量産してきた。代表的な作品をあげると、「ライオンキング」、「ポカホンタス」、「王后沈清 エンプレス チョン」「タイタニック号の伝説」などだ。作品の水準は発注した国の希望に合わせなければならないので相当高い。私たちの作った作品が海外の映画祭で好評価を何度も受けたと聞いた。4・26撮影所は「技量は生命」というスローガンを掲げて技量発表会もよく開く。3D(3次元)作品も世界水準に引き上げるために力を注いでいる。手本にしているのは米ウォルトディズニー社だ。彼らの作品を常に研究して技術を磨いている。