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釜山海雲台に“ワカメの津波”、SF映画で見る荒廃した地球?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.06 11:27
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「海雲台(ヘウンデ)に迫ったワカメ恐怖だ」

今月3日、あるネットユーザーが「海雲台は今、ワカメ地獄」というコメントとともに写真を自身のブログに掲載した。釜山市(プサンシ)海雲台ビーチ周辺が、真っ黒なワカメで覆われているのだ。このネットユーザーは「ワカメ津波だ」「重なり合っているワカメが地面を作る勢いだ」「異常気象なのか、まるでSF映画で荒廃した地球をみるようだ」「海水浴はできないだろう」などの説明をつけた。

 
釜山市役所と海雲台事務所に問い合わせたところ、このような場面を演出した物体の“正体”は、もつれあった海藻の塊だった。これににペットボトルや産業廃棄物まで混じっていた。

幸いなことに6日現在、一部は市庁側が片付け、一部はまた海にさらわれていった状態だ。釜山市役所のある関係者は「先週はずっと海藻が海岸に打ち上げられていた。特に3日の一日だけで、 50トンに及ぶ海藻類が押し寄せた」とし「最近、2~3年は大量の海藻類が急に見られるようになった」と話した。

専門家らはこの原因として、先月末、韓半島に上陸した台風5号に注目している。当時、済州(チェジュ)・釜山(プサン)・木浦(モッポ)などの沖合いでは強風と高波が発生した。この時、沿・深海にあった海藻が一度に絡まりながら波に押し流されて海岸を襲ったというのだ。国立生物資源院のある研究員は「波が強く、満潮なら海藻が沿岸に押し流されてくる」とし「海藻がよく成長する6~7月は特にそうなる」と説明した。

しかし市関係者と市民らは海藻の量が増加傾向にあると口をそろえる。釜山居住者のチョン・ヨンミさん(55)は「このような現象はたびたびあったが、これほど恐ろしくはなかった」と語った。また釜山市役所のパク・ソンゴン係長は「以前にはなかった深海の海藻まで混入し、一緒に打ち上げられているようだ」と話した。

一部のネットユーザーは「地震前兆現象ではないか」と不安がっている。釜慶大のチェ・チャングン教授(生態学)は、「正確な理由を知るためには、海藻を採取して疫学関係を調査しなければならない」と話した。「生態系の変化によって海藻の量が増えたか、隣近の養殖場がしっかりと管理されておらず副産物が流れ出たか、海藻に付着する岩盤が弱くなったのかなどを詳しく見てみなければならない」という。彼は「天候変化や台風など、気象要因を考慮しなければならないが、地震の前兆現象の可能性は低いだろう」と説明した。

気象庁は今年の夏は1~2個の強力な台風がやってくると見ている。市庁側は「次の台風のときに大量の海藻が再度発見されたら、これを採取して原因を分析する」と言った。

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    2011.07.06 11:27
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