どしゃぶりの雨も韓日戦の勝利のためにしばらくやんだ。韓国が３日、慶尚南道金海（キョンサンナムド・キムヘ）正山（チョンサン）ＣＣで閉幕した韓日プロゴルフ国家対抗戦のＫＢ金融ミリオンヤードカップで優勝した。

前日まで５－５とシーソーゲームを繰り広げた韓国は最終日のシングルストロークプレー１０競技で日本を６．５（６勝３敗１分）－３．５（３勝６敗１分け）で抑え、最終合計１１．５－８．５で勝った。昨年の敗れた韓国は雪辱し、歴代成績を２勝１敗とした。

韓国と日本のプロゴルフ国家対抗戦はミリオン（１００万）ヤードカップと名づけられた。東海（トンヘ、日本名・日本海）を挟んだ両国の平均距離が９５０キロ程度だからだ。１００万ヤードは約９１０キロ。

米国で活動している梁容銀（ヤン・ヨンウン＝Ｙ・Ｅ・ヤン、３９、ＫＢ国民銀行）はその１０倍を超える距離を移動した。韓国と米ロサンゼルスまでの距離が約９６００キロだが、梁容銀はそれよりも遠いテキサス州ダラスに住んでいる。梁容銀はこの大会を終えれば全英オープンのために英国へ向かう。他の選手は全英オープンを控えて現地適応のために英国入りしたり、コンディション調整のため休養を取っているが、梁容銀は韓日戦出場のため時差適応などで不利を甘受しなければならない。

また梁容銀は大きな賞金がかかった米国大会と招待料を受けられる欧州大会をあきらめて韓国に来た。「昨年、韓国が日本に負けたのを見て悔しくなり、後輩の亀鑑にならなければいけないと思った」と話した。今年のＫＢ金融ミリオンヤードカップは賞金（２０万ドル）をすべて日本の地震被災者に寄付することにした。

昨年の韓日戦の最終日、金庚泰（キム・ギョンテ）に７打差で敗れた日本のスーパースター石川遼は今大会でも初日と２日目は韓国選手に完敗し、韓日戦の悪縁が続いた。最終日にカン・ギョンナムを１打差で退けて１勝２敗としたが、一時７打差をつけながらも追撃を許すなど、韓日戦に弱いイメージを払拭することはできなかった。一方、２勝１分けの金庚泰は韓国・日本の記者団の投票で最優秀選手（ＭＶＰ）に選ばれた。

来年のミリオンヤードカップは日本で開催される。