このところ、平壌（ピョンヤン）の‘おしゃれ通’の若者の間では、髪の毛を淡い褐色に染めてワックスやジェルを塗るのが流行だという。話し方もソウルで話されている口調をまねている。北朝鮮に韓国ドラマブームが押し寄せ、韓国式スタイルが人気を集めているのだ。

開かれた北朝鮮放送は２８日、平壌音楽大学や平壌映画演劇大学など一流大学に通う若いエリートたちが、韓国式ヘアスタイルや標準語を使うというやり方で、洗練されたおしゃれをアピールしていると伝えた。

最高の流行語は「オルマミョン　テ（いくらならできる）」「ニガ　カラ　ハワイ（お前が行け、ハワイ）」などだ。ドラマ「秋の童話」や映画「チング－友よ」に出てくる有名なせりふだ。

バースデーパーティーでも、韓国ドラマに出てくる場面がたびたび演出される。消息筋は「バースデーソングを歌い、韓国ドラマに出てくる花束のように見映えよく飾り付けて贈る」とし「韓国産の化粧品をきれいにラッピングして贈る場合も多い」と伝えた。北朝鮮では本来、韓国製品の流通が禁止されている。しかし北朝鮮の富裕層たちは韓国製品を密売する商人を家に呼ぶという。

生花の花束も大流行している。北朝鮮は生花が貴重で、重要行事にはほとんど造花を使用しているが、富裕層の若者らの間では韓国式の生花の花束が人気だ。高価なものは中国１００人民元（北朝鮮ウォンで約４万４０００ウォン、日本円で約１２５２円)もする。消息筋は「政府が取り締まりと統制をいくらやっても、今は韓流ブームが非常に強い」と伝えた。