韓国政府当局者は２０日、北朝鮮の後継体制構築について、「権力内部に不安定な兆候が捉えられている」と話した。

「安定的後継進行」という中国側の評価とは顕著な差を現す言及だ。国家安全保衛部の実力者だった柳敬（ユ・ギョン）副部長を金正恩の側近が不正容疑で追い詰めて処刑するなど、権力闘争の様相が現れているのが代表的事例という。昨年９月の金正恩の初めての公開の席への登場以後、「軍事指導者」から「国家指導者」に彼を変貌させようとしていた試みも停滞する局面という。政府消息筋は、「後継者の業績を積むために宣伝しようとしていた平壌市（ピョンヤンシ）１０万世帯建設など大型プロジェクトも支障をきたしておりリーダーシップに損傷を受けた」と伝えた。

北朝鮮は当初、来年４月末まで万景台（マンギョンデ）地区３万５０００世帯など１０万世帯の住宅を平壌に作る計画を立てたが、昨年末までに５００世帯余りを作るのにとどまっているという。

４月には目標を２万～２万５０００世帯に大きく減らしたという。２００９年１１月末の通貨改革失敗に続き経済部門で特別な成果を見せられないため金正恩に対する住民たちの不満も増幅しているという話も出ている。