【取材日記】北の「秘密接触」暴露…統一部はなぜ原文公開を避ける?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.13 10:57
先週、国民の注目を集めた北朝鮮関連ニュースは、北京南北秘密接触の暴露だった。真偽はさておき、北朝鮮の一方的な公開は南北関係に大きな波紋を起こした。しかし各報道機関の北朝鮮担当記者は、「南側が渡す金銭の封筒をわれわれ(北朝鮮)が投げ捨てると、金泰孝(キム・テヒョ、南側代表)は顔を赤くしてそわそわし…」などの主張が入った北側代表の言及を把握するのに苦労した。主務部処の統一部が北朝鮮官営朝鮮中央通信の報道文を直ちに提供しないうえ、「全文転載は不可能」としてメディアの報道・編集方式にも制約を加えたからだ。
統一部の説明は、中央通信との契約を通してこれを国内報道機関に提供してきた通信サービス機関である聯合ニュースの要請のためだった。統一部も聯合ニュースにお金を支払って中央通信の記事の提供を受けたが、その条件が「全文提供不可」ということだ。報道機関から批判の声が強まると、統一部は「要請した記者にのみ個別に与える」と譲歩した。対応が遅いうえ、原文ファイルでなく複写本をプリントして配り、記者がいちいちタイピングをしなければならなかった。