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クラウド押し寄せるも…韓国は“無脳”危機(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.13 09:27
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大手企業も効果を得ている。KTのソ・ジョンシク・クラウド推進本部長は「昨年この技術を導入した後、紙の消耗量が25%減った」と明らかにした。三星SDSは今後、職員に対し、クロームブックのように中央処理処置や大容量保存装置がない‘空PC’を提供する予定だ。すべての業務がクラウド上で行われ、職員間の情報共有や協業にも役立つ。

市場が拡大する中、世界IT企業の競争が激しくなっている。グーグル・アマゾン・MS・セールスフォースドットコムが先頭走者だ。その後をIBM・アップル・フェイスブックが追っている。人材獲得、買収・合併競争に加え、誹謗戦まで乱舞する。

 
クラウドコンピューティングに対する批判的な世論とも戦わなければならない。林鍾仁(イム・ジョンイン)高麗(コリョ)大情報保護大学院長は「このサービスが自分のデータに対する統制権を奪っていく」と批判する。サービス会社に問題が発生した場合、貴重なデータがすべて消えたり、サービスが中断するおそれもある。実際、今年4月にはアマゾンのクラウドサービスの問題で顧客会社のサイトに同時に支障が生じた。

韓国政府・企業の対応が非常に遅いという指摘もある。LG経済研究院のイ・ジピョン研究員は「クラウドコンピューティング時代に速やかに適応できなければ、国や産業の情報運用を特定海外企業に依存する‘無脳時代’を迎えるおそれがある」と警告した。羅然默(ナ・ヨンムク)檀国(タングク)大教授は「日本・シンガポール・中国・香港が相次いでグローバル企業のクラウドデータセンター誘致に成功したのに対し、韓国は政府の支援不足で実績がない」と指摘した。

こうした側面で、最近KTが日本ソフトバンクと提携してグローバルクラウドコンピューティングサービスを始めたのは大きな意味がある。李錫采(イ・ソクチェ)KT会長は「通信は内需事業という通念を破って、韓国をクラウドデータセンターの中心地に発展させたい」と述べた。


クラウド押し寄せるも…韓国は“無脳”危機(1)

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