【社説】国民を相手にKTXの安全性実験をするのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.09 11:58
線路分岐器は列車の進路を変えるとても重要な装置だ。ここに問題が生じれば脱線・転覆など大きな事故につながる。今年2月11日に大事故につながるところだった光明(クァンミョン)駅のKTX脱線事故も線路分岐器のボルトが緩んで発生したことがわかった。
昨年11月に開通したKTX2期区間東大邱(トンデグ)~新慶州(シンキョンジュ)~釜山(プサン)間の128.6キロメートル区間に設置された線路分岐器は46基だ。この7カ月に46基すべてが1回以上の故障を起こし、全故障回数は406回という。ついにコレイル(韓国鉄道公社)は今月2日から故障が多い新慶州駅と蔚山(ウルサン)駅に設置された線路分岐器8基の使用を全面中断した。本線の代わりに副本線を使用するようにしたことで遅延運行が続いている。高速で走る通過列車が両駅で速度を下げる過程でまた別の安全事故が発生する懸念も提起される。コレイルは2期工事を担当した韓国鉄道施設公団と合同調査班を設け正確な事故原因を調査していると明らかにした。