口蹄疫の後遺症…今年の夏は蚊に苦しむ?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.08 15:06
今年の夏は蚊が問題になりそうだ。口蹄疫の影響で生存環境に大きな変化が生じたからだ。全国的に数百万頭の牛・豚が殺処分され、吸血対象が大きく減った。本能的に種族繁殖のために他の攻撃対象を探そうとするはずだ。このため「今年は例年より多くの蚊が人の周りに集まる可能性がある」(疾病管理本部感染病管理課イ・ヨンジェ研究員)という懸念の声が説得力を持つ。
マラリア専門家だったアンドリュー・スピルマン元米ハーバード大教授は蚊を「最もしつこく致命的な私たちの敵」(Our Most Persistent and Deadly Foe」と呼んだ。実際、世界保健機関(WHO)によると、09年に地球村で約78万人が蚊によるマラリア感染で死亡している。脳炎・黄熱病・デング熱などまで合わせると、蚊のために苦痛を受ける人は年間およそ7億人、死亡者だけで約200万人にのぼる。
アフリカが最も大きな被害地域だが、韓国も決して‘蚊の安全地帯’ではない。昨年、マラリアと日本脳炎に感染した人はそれぞれ1772人、26人にのぼる。今年も4月末に日本脳炎注意報が全国に発令され、すでに100人のマラリア患者が発生している。