【社説】朝中の「6カ国協議再開合意」 行動につなげるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.27 11:30
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が6カ国協議の早期再開を主張したと、中国新華社通信が昨日報じた。時代錯誤的な‘皇帝遊覧’をほうふつさせた金委員長の7泊8日間の非公式中国訪問日程終了に合わせて出てきたこの報道によると、金委員長は中国の胡錦濤国家主席との首脳会談で、韓半島情勢の緩和を希望し、韓半島非核化の目標を堅持していく考えで、6カ国協議の早期再開を主張する、と明らかにしたという。同じ時間、朝鮮中央通信は6カ国協議の再開に対して両国首脳の意見が一致したと伝えた。過去1年間で3度目となる金委員長の今回の訪中成果と関連し、6カ国協議の再開に傍点を付けたのは、朝中間で調整が行われた結果とみられる。
6カ国協議の早期再開を希望するという金委員長の立場表明は目新しいものではない。しかしこの点を訪中成果を公開する報道で真っ先に強調した点が目を引く。3代世襲体制の認定、経済支援、伝統的関係の確認など北朝鮮が望むものを提供する代わりに、中国は6カ国協議を前面に出す形で両国が妥協したと解釈される。