健在ぶりをアピールした金正日、後継体制安定化に注力
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.27 10:12
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長は過去1年間で3度目となる中国訪問で、6泊7日間に約5000キロを特別列車で移動した。
08年8月に脳関連の病気で倒れた金委員長は今回、69歳という年齢にもかかわらず忙しく動き回り、少なくない日程を消化した。それだけ金正恩(キム・ジョンウン)後継体制の安定化が切迫した問題とみられる。
今回の訪中は、昨年9月の北朝鮮労働党代表者会議で金委員長の三男・金正恩を後継者に内定して以来初めて。結果的に金委員長は金正恩後継体制の安定化に必要な中国の経済的支援を引き出すのに成功したと伝えられた。同時に自らの健在ぶりを誇示し、健康をめぐる議論もしばらく静める効果も得た。これを受け、北朝鮮の後継体制転換ペースが当初の予想より遅れるという分析が出てきている。