金委員長、胡主席に戦闘機再要請の可能性
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.22 10:08
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の訪中動線を調べれば、今後どのような活動を行うのかをある程度推測することができる。動線の政治学だ。
金委員長は以前利用した丹東や集安を通る鉄道ではなく南陽~図們ルートを利用して中国に入った。図們ルートは金委員長が2000年以後6回の訪中過程で一度も利用しなかった。金委員長は2000・2001・2004・2006・2010年の訪中の際は、新義州(シンウィジュ)~丹東ルートを利用し、昨年8月の訪中時は満浦(マンポ)~集安ルートを利用して訪中した。
今回の訪中ルートは昨年8月に中国を訪問した帰路に通ったコースを逆にたどっている。金日成(キム・イルソン)主席ゆかりの地を先に訪問して中国内に進入するものだ。金委員長はこの日図們を経由して金主席と関連した抗日革命遺跡がある黒竜江省牧丹江を経てハルビンに移動したことまで確認された。この過程で牡丹江のホリデーインホテルで顔が露出した。金委員長の動線を調べれば彼が今回の訪中期間に中国指導部の誰に会うのか、どのような活動を行うのかを察することができる。まず訪問地域が吉林省・黒竜江省・遼寧省の東北3省一帯に限定されるケースだ。この場合、金主席関連抗日革命遺跡巡礼は必須コースだ。この日訪問した牡丹江抗日遺跡のほかにハルビンの抗日遺跡を訪問することにより、金日成-金正日-金正恩(キム・ジョンウン)と続く北朝鮮の3代後継世襲の正統性を浮び上がらせるものとみられる。金委員長は昨年8月の訪中時に金主席の母校の吉林市毓文中学校を訪れている。