【コラム】金正日招待に“真正性”はあるのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.20 15:42
問題は前提条件だ。 李大統領は「北朝鮮が確実に核を放棄するという意見を国際社会と合意すれば」という条件を付けて金正日を招待した。 金正日が核サミットに来るためにのまなければならない最も苦い薬は、天安(チョンアン)艦・延坪島(ヨンピョンド)に対する謝罪だ。 李大統領は北朝鮮の謝罪が北朝鮮の‘真正性’を担保する最小限の基準だと釘を刺した。 天安艦と延坪島に対する謝罪は金正日にとってあまりにも具体的な要求だ。 それは金正日の軍部掌握だけでなく、金正恩(キム・ジョンウン)世襲体制の軟着陸とも連結する問題だ。 条件がなくても、韓国大統領が主人の祭りをなぜ私が引き立てるのかとためらう金正日だ。 韓国に犯した罪が重い金正日は敵陣の心臓部で感じる身の危険も考慮するだろう。
金正日招待に関する南北秘密接触は始まった。 非核化の約束はどれほど具体的にするのか、天安艦・延坪島に対する謝罪の程度はどのラインで決めるのか、事前に協議することは多い。 金正日が会う相手とも協議しなければならない。 相互信頼がゼロ以下の状態で、北朝鮮説得は容易ではないはずだ。 青瓦台(チョンワデ、大統領府)は北朝鮮の差し迫った経済事情が金正日を核サミットに引き出すと期待しているようだ。