韓国だけが高い関税を払って貿易する愚(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.09 10:27
不合理をなくすためには事実で証明するしかない。4月で韓国とチリのFTAが発効して7年が過ぎた。対外経済政策研究院の発表によると発効前に比べ2010年現在の生産誘発は4.6倍、就職誘発人員は3.7倍増加した。特に就職誘発人員は2003年の6041人から2010年には2万2344人に増加したと分析された。チリとのFTAで韓国のブドウ農家はすべて死んでしまうといった反対論者の主張と異なり、国内のブドウ栽培面積はFTA発効以前に比べてかえって減少傾向が鈍化した。
ある人は韓国の開放速度がとても早いというがこれもまた事実と違う。韓国貿易協会国際貿易研究院の発表によれば全世界の貿易でFTA締結国同士の貿易が占める割合は平均49.2%だが、韓国のFTA貿易の割合は世界平均よりはるかに低い14.8%にとどまっている。これは日本や中国よりも低い水準だ。他の国々は低い関税で貿易をしているのに韓国は高い関税を払いながら貿易をしているという話だ。分析によると、韓国とEUのFTA、そして韓米FTAがすべて発効してもFTAの割合は35%にとどまり、世界平均には至らない。