【コラム】キム・ヨナの涙はわれわれに最高の贈り物だった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.01 11:54
われわれにはキム・ヨナがいる。昨夜の競技がそれを確認させてくれた。技術的なミスがあろうがなかろうが彼女の演技は最高だった。表彰台での彼女の涙はとりわけ最高だった。「アリラン」の旋律から始まり涙で終えた彼女の競技はすべての国民にカタルシスの絶頂を贈った。
そして最高の中の最高だったのは、実は彼女の新しい挑戦だった。「アリラン」と口音民謡で構成された音楽、韓国人だけがなじんでおり世界の人には聞き慣れないその音楽を、彼女は世界最上の舞台に上げた。聞き慣れない音楽を聞くというのは誰にとっても居心地が悪いものだ。彼女は世界の人々にそれを甘受させた。キム・ヨナだけができることだった。そして世界の人々は彼女の踊りに溶け音楽にもはまった。いつか彼らがまた「アリラン」を聞くことがあれば自動的にキム・ヨナのその悲しく美しい踊りが思い出されるだろう。われわれのアリランをこのように世界の人に美しい音楽として刻んだのはまさにキム・ヨナだ。