【コラム】韓国の宇宙開発予算、米国の60分の1(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.29 10:35
今年は人類が宇宙に初飛行してから50年目の年だ。ユーリ・ガガーリンがボストーク1号に乗って108分間の軌道飛行をしたのが1961年4月12日だった。半世紀が過ぎた今、米国・ロシア・中国・日本・欧州などが新しいパラダイムの宇宙時代をリードしている。民間企業の個人宇宙船開発、宇宙ホテル建設も一般人の宇宙観光時代を開いている。宇宙開発の重要性は、各国政府や民間企業が宇宙分野投資額を増やしていることからも立証されている。携帯電話や衛星航法システム、国防、気象観測、そして遠隔医療支援にいたるまで、いまや宇宙を除いた科学技術発展は想像できないほどだ。
火星探査はそれ自体が人間技術の最前線だと言える。宇宙飛行士は往復飛行17カ月、火星滞留15カ月など約32カ月を地球の外で生存しなければならない。無事に帰還しても宇宙放射線、マイクロ重力による激しい身体的老化が予想される。これを克服するため、米NASAをはじめとする主要宇宙機構は完璧な生命支援システムの開発に研究力を集中している。宇宙飛行士の冬眠誘導技術、がん・筋萎縮・骨粗しょう症・心理不安などの対処策が主要課題だ。こうした宇宙生命科学研究はまた地上の医療発展に活用される。