【時論】おかしな投票に夢中の大韓民国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.22 11:28
電話やインターネット投票は特別な装置を備えない限り問題がある。投票の核心である公正性と代表性を担保できないからだ。このため、ただ娯楽として人気を表す用途に使われたりする。いま済州(チェジュ)道民をはじめとする多くの人が夢中になっている「世界7大自然奇観」選定イベントもこういうものだ。「新世界七不思議(New7Wonders)」というスイスのある民間団体が行っているが、電話とインターネットで世界の自然奇観7カ所を選ぶ行事だ。インターネット投票は一回だけ認められるが、電話と文字投票は無制限だ。ただ、国際通信なので費用はかかる。電話1回は180ウォン(約14円)、文字は150ウォンという。電話代さえあれば少数の人からでも限りなく票を受けられる構造だ。
主催側こうした問題はよく知っている。投票の信頼性をどう確保するかという質問に対し、そう深刻に考えるなという立場であるからだ。映画制作者兼探検家のベルナルド・ウェーバー氏が率いるこの団体は、07年7月、今と同じ方法で「世界新七不思議」を選定し、名前を知らせるのに成功した。その直後に始めたのが「世界7大自然奇観」選定作業だが、投票は今年11月11日に締め切られる。その間、2度の予選を経て現在、最終候補28カ所が競合している。済州のほか、ガラパゴス島(エクアドル)、グランドキャニオン(米国)、ハロン湾(ベトナム)、アマゾン(ブラジル)、死海(イスラエル)、モリジブ島(モリジブ)、キリマンジャロ(タンザニア)などだ。