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【社説】朝鮮王室儀軌返還を嫌がる日本の自民党議員たち

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.21 10:21
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フランスに略奪された外圭章閣(ウェギュジャンガク)図書が145年ぶりに故国の地を踏んだのが1週間前だ。われわれは外圭章閣文化財に続き日本が搬出して行った朝鮮王室儀軌など1205冊も早く返還されると信じた。東日本大震災の惨劇の渦中で国会批准が多少遅れたりした。しかし日本のメディアによるときのうの衆議院外務委員会所属自民党議員らで構成された自民党外交部会が韓日図書協定審議を拒否することに決めたという。今回の通常国会でも1205冊を韓国に返す内容の協定に批准する気持ちがないという話だ。一言で言ってあきれる。

昨年8月10日の談話で菅直人首相が、韓国が被った植民地支配被害に対し「痛切な反省と心から沸き出る謝罪」とともに表明したのが「朝鮮王室儀軌など韓半島に由来した貴重な図書」を早い時期に返すという約束だった。返還対象図書の範囲を狭めたうえに返す方式も「返還」でなく「引き渡し」であることはまったく満足しないが、それでも日本が誠意を見せたという評価は少なくなかった。両国政府が昨年11月14日に図書返還協定に署名した時も多くの国民は「初めの1さじで腹がふくれるか」という心情だった。ところがいまになって批准したくないとは話になるだろうか。

 
自民党の一部勢力は首相談話の直後からことあるごとに是非を論じた。「韓国内の日本古書実態調査」を図書協定国会審議の前提条件に出し貫徹させたのも彼らだ。きのうの外交部会でも対馬宗家文書など韓国内の日本古書を取り上げ、「(われわれだけ)一方的に引き渡すのは変だ」という主張が続出したという。良く言えばスケールトレードであり、戻さないという話と同じだ。

自民党外交部会の図書協定審議拒否決定は過去の歴史に対する真の反省がないことから出てきたとみる。突き詰めてみれば執権民主党と菅直人首相の虚弱なリーダーシップもこうした流れの一助となった。韓国政府は傍観しておらずに外交的努力を尽くさなければならない。来月21日に日本を訪問する李明博(イ・ミョンバク)大統領の帰国の途に朝鮮王室儀軌など奪われた古書らが同行するのか見守りたい。


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