【コラム】日本、政府が災いだ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.08 17:19
人に迷惑をかけるな。 日本人が学校と家庭で集中的に受ける教育だ。 日本東北地方の海岸地域の住民は地震・津波で家族を失っても、他人に、特により大きな不幸にあった人に迷惑をかけないよう涙をこらえ、断腸の悲しみを黙々と静めた。 日本人の忍耐と自制と市民精神に世界が驚嘆した。
ところが日本政府はなぜこのありさまか。 東京電力が放射能汚染水を海に放出することを容認し、独島(ドクト、日本名・竹島)が日本の領土だと記述した歴史教科書の出版を主導することで、隣国の韓国に深刻な迷惑をかけている。 東京電力は高濃度放射能汚染水を原子炉内に保管する空間を確保するために、低濃度放射能汚染水を海に流した。 しかし日本政府はいつかは海洋汚染の被害を受けることになる周辺国にこうした事実を事前に通報しなかった。
海洋汚染を心配して放射能汚染水放出に関する詳細情報を要求する周辺国に対し、日本政府は厚かましくも「濃度が低いので人体に被害はない」「原子力廃棄物の海投機に関する国際法に違反しない」などと空しい弁解を並べた。 該当地域の漁民もこうした言葉を信じず、汚染水放出を即時中断するよう求めた。 放射能の脅威は、常に最悪のケースに対応しなければならないことは日本人が最もよく知っている常識だ。 にもかかわらず日本は事前に一言の説明もなく1万トン以上の‘死の水’を海に放出した。 それが、より大きな災難を防ぐために避けられない措置だったのなら、それを説明して周辺国の理解を得なければならなかった。