【噴水台】課題先進国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.06 17:45
日本の「塾」は、寄宿舎に書堂(日本の寺子屋に似たもの)を合わせた形態だ。 米国の「ボーディング(Boarding)スクール」に似ている。 「慶応義塾」と「松下政経塾」がその代表例だ。 東京・新宿の「和敬塾」は男子学生の寄宿舎だが、主に東京大・早稲田大・慶応大の学生が入る。 戦後、日本の右派知識人が地方出身の秀才を支援するという名目で建てられた。 愛国心と先輩・後輩間の礼儀を格別に強調する。 こうした雰囲気を嫌ってこの「塾」を離れたと、村上春樹は「ノルウェイの森」の冒頭で明らかにしている。
この寄宿舎では定期的に社会指導層の講演が行われる。 2008年4月13日、当時の小宮山宏東京大学総長が講壇に立った。 テーマは「課題先進国日本」。 要旨は「先進国は世界最初の課題を世界を代表して解決することで歴史に寄与する」ということだ。 小宮山氏は特にエネルギー問題を取り上げて自分の「エコハウス(Eco-house)」について語った。 2002年に太陽電池、ヒートポンプ式給湯、断熱資材で建設、大衆交通を利用してエネルギー消費を80%も減らしたと説明した。 これを「先頭に立つ勇気」と述べた。 さだまさしのヒット曲「風に立つライオン」を思い出すかもしれない。 1970年代、約束された富と名誉を捨ててアフリカへボランティアに行った青年医師の話だ。 エネルギーの便益を節制することも、ライオンの凛然さを必要とするのだから。