【社説】「KAIST学生自殺」悲劇と教育の本質
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.01 16:38
自殺という極端な選択に身を投げる時は動機があるはずだ。精神的であれ肉体的であれ耐えられない限界状況に追い込まれ、自殺衝動を感じるのだろう。今年に入って3カ月間でKAIST(韓国科学技術院)の1・2・4年の学生3人が相次いで自殺した事件を偶発的なものとして済ませられない理由だ。亡くなった学生に対する同情を越えて、こうした状況になるまで放置してきた大学の安易な認識が悔やまれる。
KAISTは科学高校出身の英才が主流になってきた。しかしこの1-2年間は入学査定官制を通して一般高校や専門系高校出身の人材を多数選抜している。こうした学生は科学高校出身者に比べて数学・科学が相対的に弱く、授業についていくのに激しいストレスを受けるという。専門系高校出身でKAISTに初めて入学した‘ロボット英才’チョさんは1月、成績不振を悲観して命を絶った。選抜をしただけで、事後管理が徹底されずに生じた悲劇に違いない。