北朝鮮労働党から老いた「ベビーブーマー」が追い出される理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.23 17:58
北朝鮮労働党にもベビーブーマー(韓国戦争後の1955-63年生まれ)の引退が進んでいる。ただ、経済論理に基づいて引退する韓国とは違い、北朝鮮では金正恩(キム・ジョンウン)体制を固めるための作業の一環として進行している。対象は60歳以上の高齢党員だ。高齢党員が元老の資格を利用し、何かと党の政策に制約を加えるという判断からだ。
米国の自由アジア放送(RFA)は23日、複数の北朝鮮労働党幹部消息筋を引用し、こうした事実を報じた。RFAによると、北朝鮮労働党は昨年11月に平壌(ピョンヤン)で開かれた道党責任秘書会議で、60歳以上の老世代党員と障害者党員を「名誉党員」に移転させる案を議論し、今年2月初めから施行している。
「名誉党員」事業をめぐって一時、北朝鮮労働党幹部の間では、昨年10月中旬にあった「老党員党除名事件」と同じ脈絡で始まったという噂が出回った。老党員党除名事件とは、南浦市(ナムポシ)のある町役場の部門党秘書が個人的な感情があった老党員らを「党生活忌避分子」という汚名を着せて除名させた事件だ。