【社説】日本原発事態、過敏反応は警戒すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.16 11:22
大地震の影響で日本の福島第1原発事故はますます深刻な状況になっている。1-4号機で相次いで爆発が発生し、内部圧力を低めるために水蒸気を放出しながら周辺地域の放射線量が高まっている。5、6号機にも異常が生じた。日本はもちろん、隣国にまで原発に対する恐怖を呼び起こすのに十分だ。今は一寸先も見えない危機状況が続いている。
ひとまず日本政府は今回の事態が第2のチェルノブイリ事態になる可能性は小さいという立場だ。核燃料がある炉心は圧力容器-格納容器-原子炉建物の三重で保護されていて、これまで破損した部分は最も外側の原子炉の建物ということだ。実際、厚さ1メートル以上の鋼鉄コンクリートで作った格納容器が損傷したという公式報告はまだ出ていない。国際原子力機関(IAEA)も「内部のガスを抜き出しながら一緒に含まれた放射性物質が一部漏出しているが、深刻な段階ではない」と明らかにした。
いま世界の焦点は格納容器の圧力調節装置が損傷したという2号機に置かれている。海水の供給が中断し、核燃料棒が長時間露出したことで、炉心溶融が発生した可能性が排除できないからだ。もし格納容器が破損し、核物質が外部に流出すれば、大災難は避けられない。日本政府と東京電力はこうした最悪の状況を防ぐために必死に努力している。幸い、冷却水の供給が再開され、原子炉内部の水位は高まった。また外部で測定された放射線量からみて、本格的な炉心溶融が起きたり格納容器まで爆発した可能性は非常に低いというのが専門家らの分析だ。