平昌と接戦のミュンヘン、「キム・ヨナはいつ登場するのか」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.08 11:58
2018年冬季五輪招致戦のハイライトとなる国際オリンピック委員会(IOC)による現地視察が5日ですべて終わった。グニラ・リンドベリ委員を団長とした14人の調査団は2月第2週にフランス・アンシーから第3週に江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)、3月第1週にドイツ・ミュンヘンを回った。結果は報告書としてまとめ、5月10日にIOC委員に配られる。この報告書は5月18~19日にスイス・ローザンヌでIOC委員全員が参加して開かれる候補都市のブリーフィングで主要参考資料として使われる。
リンドベリ団長は報告書刊行以前には細部について極度に言葉を慎む。事情をよく知らないドイツの記者が4日、「どの都市が特別に良いのか話してほしい。ミュンヘンではないのか?」と質問すると、すぐに「No」と短く答えた。しかし記者会見で出る言葉の行間は読む必要がある。リンドベリ団長はアンシーでは、「多くの改善がなされた」と発言し、招致戦が「ミュンヘン対平昌」に向かう様相の中、アンシーにも機会があるということを示唆した。平昌に対しては「多くの進展を成し遂げた」と話したリンドベリ団長は、ミュンヘンでは、「ウインタースポーツ大国のドイツで情熱を感じた。招致委員会のチームワークが良く非常にプロフェッショナルだ」と話した。
現在のスコアはミュンヘンと平昌の接戦だ。ミュンヘンはウインタースポーツ大国でトーマス・バッハIOC副会長という強固なバックグラウンドを持つ。平昌は3回目の挑戦という情熱、競技場建設など約束を守る誠実さに、アジアという“新たなウインタースポーツ市場”を掲げる。バッハ副会長が、「新たな地域ではないウインタースポーツの根もとのミュンヘンで2018年五輪を開かなければならない」と強調するのは、それだけ平昌が気になっているという傍証と読み取れる。