【社説】戦争を記憶してこそ戦争を避けられる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.02 11:22
韓国戦争(1950-53)は「忘れられた戦争(The Forgotten War)」と呼ばれてきた。2つの面で正しい。まず、戦争の惨状自体が正しく伝えられていない。二つ目は、一般人の関心度が低かったという点だ。一言で、韓国戦争という戦争の歴史的意味と、その重要性に対する認識が不足していたからだ。
韓国戦争は国際的に第2次世界大戦後の冷戦の始まりを知らせた熱戦であったし、国内的には民族史の最大の悲劇であり、韓国社会の現代化の実質的な出発点だった。韓国戦争はそれだけ重要な歴史であり、忘れられてはならない戦争だ。中央日報が白善ヨプ(ベク・ソンヨプ)将軍の「残したい話-私が体験した韓国戦争と大韓民国」というシリーズを14カ月間にわたり75万字分を連載してきた理由だ。92歳の老兵、白善ヨプ将軍が記憶をたどりながら苦労して資料を集めたのも同じ趣旨だ。