【社説】韓国映画の実験精神を見せた「波瀾万丈」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.22 16:19
韓国映画の実験精神、挑戦精神に賛辞を送る。 61年の伝統を誇るベルリン国際映画祭で、パク・チャヌク・パク・チャンギョン兄弟監督の映画「波瀾万丈」が短編コンペティション部門に与えられる最高賞の金熊賞を受賞した。 長編・短編ともに韓国映画がカンヌ・ベルリン・ベネチアの世界3大映画祭で最高賞を受けたのは初めてだ。 しかも「波瀾万丈」はスマートフォンで撮影した映画で最初の受賞という記録までも残した。 情報技術(IT)強国の映画人にふさわしく、新しい道を開拓し、貴重な成果を手にしたのだ。
今回のベルリン映画祭で今年韓国芸術総合学校を卒業したヤン・ヒョジュ監督の卒業作品「つぶれた夜」が、短編部門2位にあたる銀熊賞を受賞したのも、これに劣らない快挙だ。 私たちはヤン氏と同窓の若い女性シナリオ作家が先月、生活苦と病苦のため死亡したまま発見されるという痛ましい事件を経験した。 逆境に耐えながら、映画をはじめとする芸術創作活動にまい進する若者は少なくない。 政府が政策的な後押しで最小限の条件を整えることを期待したい。