【社説】ナット一つがKTX脱線の原因とは
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.14 11:01
KTXの日直(イルジク)トンネル内の脱線事故は考えるほどぞっとする。光明(クァンミョン)駅の手前で走行速度を時速90キロに落とす区間だったため幸いだった。もし時速300キロ台で走る区間で脱線していればどうなっていただろうか。大事故につながるかもしれなかった事故の原因は、現場作業者が転轍機にナット一つを取り付けなかったためだという。実に情けないことだ。爪ほどの大きさのナットと一瞬の不注意が高速鉄道の脱線を招くことになったからだ。
すべての事故は油断から始まるという。今回も作業者がナット一つをつけずに整備を終えたのが禍根になったということだ。列車が運行し始めてから信号機械室に「エラー」が3度も表示されたが、光明駅の関係者は上下線では主線路でのみ直進するように臨時措置を取ったという。ところが事故列車は光明駅が終着地であるため、主線路から移って進入し、脱線した。結局、人的過失による線路転換誤作動が事故原因ということだ。