【噴水台】八百長
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.11 13:30
スポーツの勝負操作の可能性に対して統計学的にアプローチしたのは米国の行動経済学者スティーブン・レビットだ。レビットは『ヤバい経済学(Freakonomics)』で日本の相撲を分析した。1989年1月から2000年1月まで力士281人が行った3万2000回の対戦に関するデータを出した。力士の対戦に不正な取引が行き来した可能性が高いという結論を出した。
相撲は韓国シルムの‘天下壮士’に相当する‘横綱’が属する幕内を頂点に、十両を含む上位リーグとその下の下位リーグに分かれる。十両に上がってこそ月給も受け、‘人間らしく’生活できる。それ以下の番付の力士は月給が一銭もなく雑用をする。1場所15番のうち8勝以上してこそ昇格する。レビットは7勝7敗の力士が8勝目を目指して臨む最終日の対戦に注目した。7勝7敗の力士が8勝6敗、9勝5敗の力士と対戦した時、それぞれ80%、73.4%の勝率を記録した。普通50%にすぎない勝率が80%台に急激に上がるのは、相手が故意に負けるからだと推論した。お金または次回の対戦で故意に負けるなど、補償の約束が働いたということだ。これを「インセンティブの誘惑」といった。