【社説】「増税のない無償福祉」 可能なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.05 12:44
民主党は先日、普遍的福祉を実現するための財源調達案を発表した。無償給食・無償保育・無償医療など、いわゆる「3+1」福祉に必要な財源(16兆4000億ウォン)をどう確保するかという内容だった。増税はせず、財政・租税改革などで20兆ウォン(約1兆5000億円)を確保できると説明した。こうすれば財政の健全性を損なわず普遍的福祉を実現できるということだ。
民主党が財政健全性を核心基調としたのは、ひとまず高く評価できる部分だ。無償福祉で最も懸念されるのが財政の悪化だ。福祉は一度始めれば後戻りができない。このため無理に推進すれば国が崩壊してしまう。問題は民主党の案が現実的かどうかという点だ。実現の可能性がなければ、無償福祉はまさに財政悪化に帰結する言葉だ。