現存最古の世界地図…復元された15世紀朝鮮のグローバルDNA
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.30 11:23
古地図の発掘・研究の権威者の崔書勉(チェ・ソミョン)国際韓国研究院長はこのほどある日本人学者から珍しい贈り物を受け取った。学術行事の協議のためにソウルを訪れた龍谷大学図書館の平田厚志館長からだ。包装を開けた崔院長は目を丸くした。15世紀に韓国人が残した名品中の名品の混一疆理歴代国都之図が目に入ってきたためだ。複製本ではあったが、流麗な彩色や生きて動いているかのような筆致は数年前に龍谷大学で閲覧した原本よりも生々しかった。龍谷大学が10年間にわたり先端デジタル技術により原本から色があせて暗くなった部分や判読するのが困難な字まで“デジタル空間に”きれいに復元した結果だ。韓国人の手で作られたが韓国には残っていなかった疆理図がデジタル技術でよみがえって韓国にやって来たのだ。
疆理図は世界の学界が公認する現存最古の世界地図で、15世紀の地図としては東洋と西洋を合わせ最高の完成度を持つ。製作時点の1402年当時に人類が知っていた世界のすべてが入っている。1492年にコロンブスによりアメリカ大陸が発見される前のため、地図にはアジア・ヨーロッパ・アフリカ大陸が描かれている。比率は合わないが海岸線の形は現在の地図とほぼ一致する。世界的権威を誇る西洋の古地図関連学術書籍も疆理図を表紙に載せるほどだ。