【社説】北朝鮮が制裁強化避ける道は核放棄と挑発への謝罪だけ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.27 11:22
北朝鮮の核開発放棄と挑発行為中断を促す米政府の強力なメッセージが続いている。オバマ米大統領は25日に今年の一般教書演説で、「韓半島でわれわれの同盟韓国とともにし、北朝鮮は核兵器廃棄の約束を守らなければならない」と強調した。引き続きソウルを訪問したスタインバーグ米国務副長官は26日、北朝鮮が公開したウラン濃縮計画が国連安全保障理事会決議と9・19共同声明に反していると規定し、この問題を国連安保理で議論することを強く示唆した。スタインバーグ副長官はまた、北朝鮮が挑発行為を中断し核放棄のための真摯な対話姿勢を持たねばならないと促した。米政府のメッセージは、長期間膠着状態に陥っている6カ国協議再開を北朝鮮が望むならば先に環境作りに乗り出さなければならず、そうでなければ追加制裁があるということを警告する内容だ。
北朝鮮は19日の米中首脳会談共同声明発表から8時間後に韓国に軍事当局者会談の開催を提案した。米中首脳が南北対話再開を促したことに積極的に呼応する姿勢を取ったのだ。しかし韓米両国は北朝鮮の対話攻勢に伏線があるという疑念をおさめずにいる。哨戒艦事件と延坪島(ヨンピョンド)攻撃、ウラン濃縮公開など、昨年の北朝鮮の挑発的攻勢に韓日米が強力な圧迫で対抗し、中国とロシアすら北朝鮮の肩を持ちにくくなったことから、局面転換を試みているとみるものだ。しかし北朝鮮の策略はこれ以上は通じにくい。韓米政府の意志がこれまでになく強いためだ。