クイズを一つ。中山雅史・中村俊輔と関係がある数字は？　正解は「１０」だ。ともに日本代表チームの背番号１０番を付けてプレーした。では２０１１カタールアジアカップで日本代表の１０番を誰か。香川真司（２２、ドルトムント）だ。

南アフリカワールドカップ（Ｗ杯）以降、日本代表の１０番はいなかった。ザッケローニ監督は昨年１０月、韓国との親善試合の前、「１０番を決めるのはまだ早い」と語った。日本メディアは驚いた。Ｗ杯で１８番を付けて大活躍した本田圭佑（２得点１アシスト）のものと予想していたからだ。

本田は「中村俊輔から１０番を引き継ぎたい」と語った。香川は「ザッケローニ監督に認められたい」と話した。勝者は香川だった。本田はアジアカップでＷ杯当時と同じ１８番を付けてプレーしている。

香川は０１年にＦＣみやぎバルセロナ（日本にあるＦＣバルセロナユースチーム）でサッカーを始めた。神童と呼ばれた。１７歳だった０６年にセレッソ大阪と契約し、プロ舞台にデビューした。翌年から主力でプレーした。０８年にはＪ２リーグ得点王になり、セレッソ大阪の１部リーグ昇格に寄与した。

すぐに欧州スカウトの注目を集めた。南アフリカＷ杯のメンバーには含まれなかったが、可能性が認められ、昨年夏、独ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントに移籍した。ドイツでも香川は爆発的だった。リーグ１７試合で８得点し、前半戦のＭＶＰに選ばれた。

今大会組別リーグ３試合で振るわなかった香川はカタール戦（３－２で日本勝利）で２得点し、エンジンがかかった。素早い突破、創意的な動きとパス、ゴールへの集中力が香川の長所だ。分かりやすく言えば、李青竜（イ・チョンヨン）の賢さと朴智星（パク・チソン）の守備加担能力を備えた選手と表現できる。


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