日本の中学校のすべての教科書に「竹島は日本領」の表現が…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.21 11:48
2011年3月末に検定を通過する日本の中学校の社会科教科書は2008年7月に決定された「中学校社会科教科書新学習指導要領解説書」に立脚し作成されたものだ。ところで当時の福田政権が、「竹島(韓国・独島の日本名)は日本の領土」という趣旨の文言を盛り込んだこの解説書を発表し、韓日関係が急激に冷却状態になったことがあった。今回刊行されるすべての日本の中学校の社会科教科書には「竹島は日本の領土」という表現が盛り込まれていることが予想される。
もっと大きな問題は、「竹島は日本の固有領土だが、現在韓国が不法に占拠している」という表現さえも使われる可能性が高いという点だ。こうした教材が検定を通過することになれば韓国の国民は大きく反発することになり、これにもし韓国政府が中途半端な態度を示せば国民は政府に向かって反発するだろう。こうなると現政権が主要20カ国(G20)首脳会議などで得た成功の評価は下がり、政権支持率にも影響を及ぼす可能性が高い。
2008年12月には「高校社会科教科書新学習指導要領解説書」にも「竹島は日本の領土」と記載される予定だった。しかしこれを撤回させたのは当時の鳩山由紀夫首相だった。当時はまだ教科書ではなく解説書レベルだったので首相の介入が容易だったが、今回は検定を通過した教材であり、独島関連の表現を削除したり修正するのはそう簡単なことではないだろう。しかしこれを放置すれば韓日間で進められる予定の他の政策遂行にも大きな負担を与える。そうしたことから今回の事態をどうにかして解決しなければならない。