【コラム】米中首脳会談を眺める韓国人の視点
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.17 16:21
米中首脳会談を見守る韓国人の心は不安だ。当事者だった私たちが知らない間に、列強の首脳が韓半島の運命を勝手に料理した桂・タフト密約やヤルタ密約など帝国主義時代の悪夢は、今でも国際政治の大きなヤマ場で漠然とした不安感を抱かせるからだ。しかし世の中は何度も変わったし、私たちの地位も大きく変わった。
国の地理的な位置は国家の安全と発展の限界を決めるという地政学的な理論は、長い間、定説として受け止められてきた。しかし空間的な概念である地理的位置は変わらないとしても、時間的次元で見た人類社会は絶えず変化を繰り返している。特に科学技術と市場の画期的な発展は、地政学的な常数よりも文化的・経済的な変数が歴史の進展の最も重要な原動力として作用していることを認めざるを得ない。その結果として国際化された地球村時代の隣国は、もはや伝統的な地理的区域だけで限定することはできなくなった。