「成績に相応する待遇を受けたい。一生、選手生活を続けられるわけではないので、なるべく（年俸を）たくさん受けられるようにしたい」。

先月２７日、秋信守（チュ・シンス、２９、クリーブランド）は米国に向けて出国する際、こう語った。そして自ら決心したように、成績に見合った年俸を受けるために第一歩を踏み出した。秋信守が米プロ野球進出後、初めて年俸調停を申請した。

メジャーリーグ選手労組のホームページなどは１５日（日本時間）、「秋信守を含む計１１９人の選手がメジャーリーグ事務局に年俸調停を申請した」と伝えた。年俸調停申請とは、メジャーリーグでフルタイムで３年以上プレーした選手に与えられる権利。

今回初めて資格を得た秋信守は代理人スコット・ボラス氏を通して球団と年俸交渉を行ったが、合意点を見いだせず、調停手続きを踏むことになった。１９日まで球団と代理人の金額交換が行われ、２月２－１９日に開かれる聴聞会で結果が出る。

聴聞会の前に双方が合意する可能性もある。いかなる結論が出ても、秋信守の年俸は昨年の４６万１１００ドルから１０倍ほど暴騰すると予想される。米メディアは秋信守の今年の年俸が３００万－７００万ドルの間で決まると予想している。

仮に年俸調停で秋信守側が勝っても、クリーブランドが年俸の支払いを拒否した場合、秋信守は予定より３年早く自由契約選手（ＦＡ）資格を得る。この場合、２年連続で打率３割－２０本塁打－２０盗塁以上を記録し、兵役免除まで受けた秋信守は、より大きな球団と自由に契約できる機会をつかむ。

クリーブランドが聴聞会前に秋信守と契約したり、年俸調停の結果を受け入れても、移籍の可能性は残っている。地域紙は最近「秋信守は今年５００万－７００万ドルを受けても来年以降、年俸はさらに暴騰する可能性がある。昨年の選手年俸総額が６１２０万ドルにすぎないクリーブランドが秋信守を保有し続けるのは難しいだろう」と指摘した。

同紙は１６日、「秋信守はひとまずクリーブランドと複数年契約をし、ＦＡ資格を取得する２０１３年シーズンの後、他のチームに移籍することを考慮する可能性がある」と伝えた。


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