日本に傾いたトルコ原発…結局は資金力(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.27 08:43
言葉はこうだが、実際には別の障壁がある。資金力、すなわち金融競争力だ。トルコとの交渉で、政府と韓電は終盤、「トルコ政府が電気料金を保証する」という点にこだわった。原発建設の構造のためだ。トルコの場合、史上初めての原発建設にプロジェクトファイナンス(PF)技法が導入される。建設する側が所要資金を出し、原発から生じる電気料金を受けながら投資額を回収する。電気料金が原発建設費ということだ。UAEとは違い、一度に工事費を支払うのが難しい国では、今後こうした方式が一般化する可能性が高い。
韓国はここで致命的な弱点を表した。何よりも14兆ウォン(建設費の70%)にのぼる資金が国内にはない。国際金融市場で借りなければならないが、トルコ政府が原発から生じる電気の購買をどれほど保証するかによって金利が変わる。また国内銀行はこれほど大きな資金を扱った経験がない。結局、外国銀行に頼らなければならないが、金利が高く、手数料まで支払わなければならない。このため、他国の電気料金を上げることに頼るしかない立場になったのだ。