【社説】中国漁船沈没事故、共同調査で是非を判断すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.23 13:40
主張が食い違う場合、問題を解決する最も重要なカギは客観的事実だ。お互いが否定できない事実を確認し、これを根拠に判断すればよい。ある事故が発生した場合、責任の所在を究明するためには棄損されない実体的証拠から確保しなければならないのもこのためだ。西海(ソヘ、黄海)で操業中だった中国漁船と韓国海上警察の警備艦の衝突事故をめぐる責任論争も、客観的な事実を基準に判断すれば決着がつく。共同調査を通して事実関係を確認し、それに基づいて責任の所在を判断すればよいのであり、顔を赤らめながら争うことではないのだ。
にもかかわらず中国外務省の報道官が韓国側に責任を転嫁し、関係者の処罰と補償を要求したのは常識から外れた過剰対応だ。これは‘開き直り’として映る可能性もある。すでに韓国政府は中国側に客観的事実を立証する映像やレーダー記録など関連資料をすべて見せたという。それでもこれを無視して自らの立場を主張するのは理解しがたい。