【社説】延坪島訓練後…今度は外交が乗り出す番だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.22 11:53
延坪島(ヨンピョンド)射撃訓練が一段落することにより最高潮に達した韓半島の緊張はひとまず調整局面に入った。われわれの弱点を狙った北朝鮮の奇襲挑発の可能性が今なお残っているだけに軍事的次元で高度な警戒と備えを緩めてならない。だが継続して軍事的措置にだけ依存することはできない。外交的努力を併行しなければならない。軍事とともに外交は安保を支える二本の軸だ。片方の足だけで真っすぐ立つことができないように安保も外交や軍事どちらか一方だけでは維持しにくい。韓半島の緊張を緩和し、北東アジア陣営間の対立構図を打開する外交的努力にも視線を向けなければならない。
韓国の延坪島射撃訓練に対抗し北朝鮮は軍事的対応の代わりに対話攻勢に出てきた。平壌(ピョンヤン)を訪問した米ニューメキシコ州のリチャードソン知事を通じて北朝鮮は国際原子力機関(IAEA)視察団の復帰と使用済み核燃料棒の海外搬出というカードを切った。クローリー米国務次官補は、「肯定的措置」と評価しながらも、「(北朝鮮の)言葉よりも行動により政策を決めることになるだろう」と話した。延坪島問題をめぐる軍事的対立局面を融和的対話局面に切り替えるための誘引策である可能性が大きいとみられる。それでもむやみに目をそらすべきものではないとみる。真正性が確認された場合、韓米の外交的共同対応が必要なこともある。