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魚雷艇に乗った金正日…魚雷訓練を見て「これだ!」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.07 09:32
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北朝鮮が新型半潜水艇に魚雷を装着したことが把握され、韓国軍当局が緊張している。ヨノ(サケ)級潜水艇に搭載した重魚雷(CHT-O2D)で天安(チョンアン)艦を爆沈させたのに続き、機動性が優れた半潜水艇にまで魚雷攻撃能力を備えたことが明らかになったからだ。レーダー探知などが難しい半潜水艇の特性上、韓国領海の隣接海域で魚雷を利用して奇襲攻撃をする場合、韓国海軍の艦艇にとって深刻な脅威となる。

軍当局と専門家は北朝鮮のこうした動きの背景に、故金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の魚雷に対する格別の愛着があると分析している。労働新聞や中央放送など官営メディアが金日成・金正日の魚雷関連発言や動向を具体的に報道してきたということだ。

 
昨年6月に平壌(ピョンヤン)放送に出演したある北朝鮮海兵は「将軍様(金正日)が敵を海に水葬する卓越した戦法をお教えくださった」「一つの体がそのまま魚雷になるというのが海兵の信念」と主張した。

07年4月の朝鮮中央放送は、金正日委員長が海軍の部隊を訪問し、海兵の魚雷突撃訓練を見守った後、「これだ」と言いながら豪快に笑いながら満足した、と伝えた。また05年6月の中央放送は「将軍様が魚雷艇に乗って海兵と一緒に波が荒い海を航海しながら、海兵の胸に肉弾精神を植え付けた」と強調した。この放送は、金日成も韓国戦争(1950-53)勃発1年前の1949年夏に海軍部隊を訪れ、「魚雷艇21号」に乗った、と伝えた。

北朝鮮は韓国戦争当時の50年7月、江原道注文津(カンウォンド・チュモンジン)沖で北朝鮮軍の17トン魚雷艇4隻が1万7300トン級米国巡洋艦「パルジモロ」を撃沈させたと主張している。韓国軍の関係者は「北朝鮮が撃沈したという米巡洋艦の実体が明らかになっていないなど真偽をめぐる論争があるが、金日成の発言は天安(チョンアン)艦攻撃当時の北朝鮮軍の戦術と類似点が多い」と述べた。

北朝鮮は3月の天安艦挑発後、こうした報道を中断した。ただ、朝鮮中央テレビを通して魚雷訓練場面を放送した例はあると、政府当局者は伝えた。


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