一方、米国側の具体的な交渉妥結内容報道は韓国との約束を守らず一方的に行われた。双方は３日午前に交渉を終え、「両国とも自国政府に報告した後に時期を決めて合意内容を公式発表する予定」と明らかにした。

しかしホワイトハウスは３日午後に韓米ＦＴＡと関連した電話会見の事実を米国内の外信記者らに告知した後、“政府高位当局者”の名義でブリーフィングを行った。当局者は韓国製自動車の関税撤廃期間を一括で５年延長したのをはじめ、自動車分野の交渉結果を中心に説明した後にオバマ大統領の声明発表も予告した。

米国側の会見と発表がなされる時間に韓国行きの飛行機に乗っていた韓国の金宗フン（キム・ジョンフン）通商交渉本部長は、ソウル到着後に米国の発表事実を知っていたかという質問に「知らなかった。（米国が先に発表することを了解した事実は）ない」と答えた。　これと関連し、金本部長は５日、「交渉結果を先に発表したのは外交上の欠礼ではないか」という取材陣の問いに、「米国側が避けられない事情のため申し訳ないことになったという意思表現をしてきた。業界や利害関係者から内容を公開するよう強い要請があったのだろうと考える」と話した。

金本部長は具体的な合意内容を尋ねた質問にも、「月曜日（６日）ぐらいに公式発表を予想している。発表の時まで待ってほしい」として言及を避けていた。ワシントンの外交消息筋は、「９．８％に達する米国の高い失業率がなかなか低くなる兆しが見えない時点で、オバマ政権は韓米ＦＴＡが雇用創出に役立つという点を早く知らせたかったようだ」と分析した。




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