【噴水台】象vs竜
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.03 18:15
トイレより携帯電話が多い国。 それはインドだ。 携帯電話の加入者は12億人の人口の半分に達する半面、まともなトイレを使用できる人はわずか3分の1だ。 大多数の国民に基本的な衛生インフラさえも提供できないインド政府の無能さを皮肉るため、今年の春に国連が発表した統計だ。 裏を返せば、この数値は民間企業の驚くべき能力を誇示している。 トイレもなく暮らす貧民層にまで電話機を売っているのだから。
「インド経済は、政府のおかげではなく、政府がいるにもかかわらず発展する」というインド出身評論家ファリード・ザカリアの言葉も過言ではない。 トイレのみならず、インドは劣悪なインフラで悪名高い。 それを克服したのが企業の力だ。 「道路・港湾が劣悪なため物を輸出するのが難しければ、電線・電話線を通じてサービスを輸出すればよい。 政府が眠る夜中にむしろ経済は成長する」(グチャラン・ダース元プロクター・アンド・ギャンブル・インディア代表)。 「世界のコールセンター」と呼ばれるほど評判がよいサービス産業、結局は政府のおかげ(?)なのか。