【社説】原発受注、ファイナンス力で決まる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.16 11:57
うまくいきそうだったトルコ原電受注の終盤にブレーキがかかった。13日、李明博(イ・ミョンバク)大統領とトルコ首相が原発輸出のための政府間協約(IGA)を締結しようとしたが、合意には至らなかった。もちろんまだ失望する時ではない。受注の可能性は依然として高い。6月にトルコ側と結んだ了解覚書(MOU)は有効であるうえ、後日の交渉でいくつかの隔たりを調整すればよい。しかし懸念される点が少なくないのも事実だ。トルコ側との調整が容易でないうえ、日本が中間に割り込み、妥結の見込みがやや不透明になったのも事実だ。
商業性を後回しにして必ず受注しなければならないものではない。昨年末のアラブ首長国連邦(UAE)に続く2度目の凱歌という名分に縛られて急ぐこともない。たとえ受注できなくても、世界原発市場は大きいだけに、別の地域をまた探せばよい。いま重要なのは、今後の成功のために私たちの弱点が何かを見いだし、これを補完することだ。