【噴水台】風鐸
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.20 13:58
「夢の中、何か音がするなと思ったら虚空にぶら下げられ、天楽を楽しむではないか。眠りながらもうれしくて長い間聞いてから目を覚ました。そっと目を開けて見たら、それは風鐸だった」
「鏡巌集」を書いた朝鮮後期の高層、応允(ウンユン)僧侶が「夢で風鐸の音を聞く(夢聴風鐸記)」という文に描いた風鐸の姿だ。うら寂しい山寺の建物や石塔の軒下にぶら下げられ、清雅な音を出す風鐸、まさに風磬だ。風鐸が享受する天楽とは何か。荘子の表現を借りると「変わらず心が安定しており、万物の理に通じている」のだ。風鐸音に煩悩を捨て、心の平安を見出しなさいという教えであるのだ。