【時論】金正恩は無人島に閉じ込められたロビンソン・クルーソー(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.13 18:03
北朝鮮の建国者、金日成(キム・イルソン)主席によく似た27歳の幼い金正恩(キム・ジョンウン)が、北朝鮮の後継者として早期に登場することになった背景は何か。 核心は2つに集約される。 まず、金正日(キム・ジョンイル)委員長の病勢悪化による北朝鮮の体制危機だ。 北朝鮮は現在、国際社会で孤立国家として存在している。 このため金正恩の立場は、孤立無援状態の無人島に閉じ込められているロビンソン・クルーソーと似た状況だ。
まず金正恩が率いて行かなければならない北朝鮮の3代王朝世襲体制は、民主主義と市場経済に逆行する。 このため金氏王朝体制は世界体制と正面から衝突する。 北朝鮮は06年と09年の核実験による国連安保理の対北朝鮮制裁第1718号、第1874号の制裁を受けている。 さらに天安(チョンアン)艦爆沈事態のため、南北経済協力もほぼ中断状態にある。 国際社会から北朝鮮に入る現金通路はほとんど遮断され、ミサイルなど軍需物資販売による外貨稼ぎも停止状態になった。 金委員長の内部統治資金が減っている。 さらに金正日体制を支えてきた先軍思想の理念も、韓国と中国の改革開放の影響で弱まり始めた。 これに伴い、金正日体制に北朝鮮人民の忠誠心も低下している。