金正男、正恩に直撃弾…「平壌版王子の乱」勃発か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.13 08:57
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の後継構図で長男の金正男(キム・ジョンナム、38)の動きが注目されている。異母弟の金正恩(キム・ジョンウン、26)に押し出された彼は11日に放映された日本のテレビ朝日のインタビューで、「北朝鮮の3代世襲に反対する」と明確に明らかにしたためだ。政府当局者は12日、「先月末の労働党代表者会を契機に後継者の金正恩を引き立てるのに力を入れている父金正日はもちろん、当事者である金正恩に直撃弾を浴びせたことになる」と話す。金正男は、「弟が必要とする際には海外から助ける用意がある」と言及した硬軟両面のメッセージを送っているが、“3代世襲反対”を公開の場で表明した点から大きな波乱を呼び起こすものと予想される。北朝鮮の後継構図をめぐる平壌のロイヤルファミリーの間に紛乱を予告するとの見方も出ている。
当面金正日国防委員長の激しい怒りを避けるのは困難とみられる。金正男は2001年5月に偽造旅券で日本に密入国しようとして国際的な恥をさらした。その後金委員長の目の届かないところやマカオなどを転々としながら後継構図から脱落した。不安定な健康状態のため金正恩の後継基盤固めを急いでいる金正日としては、金正男の無鉄砲な行動を放置してはならないという判断もできる。統一研究院の鄭永泰(チョン・ヨンテ)専任研究委員は、「金正日は自身の異母弟の金平一(キム・ピョンイル)ポーランド大使のように、金正男も静かに海外で暮らしてくれることを望むだろう。真相を把握し問題があると判断されれば場合によって金正男を除去するための措置を取る可能性もある」と話している。