【コラム】レアアース戦争、静かな対応を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.05 17:00
最近、「レアアース問題はそんなに深刻なのか」という質問をよく受ける。 返答は「そうでもあり、そうでもない」だ。 レアアースはレアメタルの一種で、PDPのような蛍光体や半導体、永久磁石など先端産業に使われる。 問題は現在、世界のレアアース生産量のうち97%を中国が独占しているという点だ。 格安供給でレアアース市場を掌握した中国は徐々に本当の姿を現している。 すでに2000年代初めから中国は外国人がレアアースに投資するのを法で禁止してきた。 そしてレアアース保護政策を通して輸出物量を本格的に制限し始めた。
しかしレアアース問題が国内業界に及ぼす影響は大きくないようだ。 関連素材産業が委縮し、毎年輸入量が減っている。 逆に日本と中国からレアアースを加工した化合物や半製品、永久磁石の輸入は毎年増えている。 このため中国のレアアース輸出制限による直接的な打撃よりも、レアアース加工製品の供給支障による2次的な衝撃が大きい。 中国・日本・米国など大国の争いの打撃を避けるためには、積極的な対応をしなければならない。